何でも無い場所、何でも無い時間。
 例えその時に何も感じていなかった、そんな瞬間の連続だったとしても。
 きっと振り返ったら、ひどく輝いて見えるんだ。
 現に言うんだろ? あの頃は楽しかったって、懐かしんで。
 言わないとしても、ただ一つだけ誰に対しても言える事がある。
 過ぎた事がどれだけきつくても、先がどれだけ見えなくとも――――


「悪い、梨緒。宿題見してくんねぇかな」
 俺は机を取り囲んで仲良くご歓談中な女子グループの中に割り込んで言った。
 梨緒は一度話を中断すると、いたずらっぽい笑みを浮かべた。
「写させろ、の間違いじゃないの?」
 女子グループの視線が痛い。ざくざくと擬音が聞こえんばかりの視線だ。
 視覚化したらさぞ擦り抜けがいのある弾幕になるだろう。
「ん……そうとも言う」
 確かに意図としては貸せじゃなくて写させろだからな。反論不要だ。
「まあいいや。ちゃんと返してね」
 溜息のような仕草を見せ、机からノートを取り出す梨緒。
「恩に着るぜ」
 俺はそれを受け取って、自分の席に戻った。

 飯山梨緒。ノートに成された署名は均整が取れていて、見る者にすっきりとした印象を与える。
 鳥の鳴く声、澄んだ空気、歓談に戻る声などをぼんやり感じながらノートを開く。
 手に伝わる確かな紙の感触。どのページを見ても隙がなく、すっきりとまとめられていた。
 ぼんやりしている暇はない。パラパラとめくり、その中から昨日の宿題に該当するページを見つけ出した。
 それは数学で、恐ろしく複雑な数字と記号の羅列が並んでいた。意味がわからん。
 もっとも、俺の限界が『算数』なだけで、実際はさほど複雑では無いのかもしれないが。
 ペンケースからシャープペンシルを取り出し、かちかちとノックする。
 解くのは難しいが、写すのは簡単だ。それは数画しかない直線と曲線の羅列でしかない。
 エックスだのワイだのゼットだの、いつからグローバルになったんだ算数は。
 目の前で展開される数学の世界に、というよりそれを解く梨緒に感嘆する。
 飯山梨緒。そいつは才色兼備。勉強に運動はもちろん、与えられた仕事は何でもそつなくこなすという化け物だった。
 当時中学生。地元の進学校を受験した俺は、その受験が終わった直後に梨緒を知った。
 試験だの面接だのが終わり、自分の手荷物を持って帰ろうとした矢先、俺はある事に気付いた。
 正確にはない事に気付いた。持って来ていた鉛筆が、どこかに落としたのか見当たらなかった。
 特段高価であったりはせず、シャープペンシルは持っていたので普段なら気にしなくても良かった。
 しかしその鉛筆には縁起を担ぐ意味があり、それを失くす事は嫌な想像をふんだんにかきたてたのだった。
 その鉛筆を拾ったのが、そう。飯山梨緒だった。
「君! これ、君のじゃない?」
 大声で俺を呼び止め、駆けてきた梨緒の手に握られていたのは確かに探していた鉛筆だった。
「あ、俺んだ!」
 俺は正直動揺していた。出来すぎたタイミングと、出来すぎたその容姿に。
 俺とは別の中学校の制服に、さらりと落ちた黒い髪。恐らくは柔和な目のせいである温かい雰囲気は、俺の心をひどく捉えた。
「古いな、と思って印象に残ってたんだ。試験終わったらそれが落ちてるんだもん」
「じいちゃんが昔使ってたやつでさ、すごく焦ってた。ありがとう」
 梨緒はそれだけでこの鉛筆が験担ぎの品であると察したようだった。
「そっか……一緒に通えると良いね!」
 梨緒が去り際に見せた笑みは、これまた出来すぎた、一枚の絵画を思わせる空間を作り出していた。
 しばし茫然としながら名前を聞き損ねた事に気付き、俺は受け取った鉛筆を握り締めた。
 受験の結果はといえば俺が通うこの沼沢高校こそがその進学校であり、つまりは俺は何とか合格できたのだった。
 だから俺にも進学校に合格できる程度の数学はあったはずなのだが……お受験数学は消え去ってしまったようだ。
「三年、か……」
 宿題を写し終え、ノートを閉じて伸びをする。
 あれから三年。名前を聞こうとする事から始まった高校生活は終わりを迎えようとしていた。
 思い返せば、驚くほど早く過ぎ去った日々。校内行事に進路にと東奔西走の日々だった。
 俺自身も、部活動にこそ所属していないものの出来る事を精一杯やってきたつもりだ。
 ……数学に関しては別の話だが。頑張りはしたが全然わからん。意味がわからん。
 名前を聞こうとして、なかなか聞けず。ようやく聞けても、思うように話せず。
 それでも月日を重ねるうちに自然とやりとりが出来るようになってきて。
 かと思えば、あと半年もしないうちに卒業。実質的に登校する日は一・二ヶ月程度だろうか。
 ――俺は今、ある一つの岐路に立たされていた。
「悪い、助かったぜ」
 写し終えたノートを梨緒に返す。梨緒はまたいたずらっぽい笑みを浮かべ、
「全く……受験の時はどうしたのやら」
 と、ささやかな嫌味を言うのだった。それを言われると痛いのはご存知の通りだ。


 放課を告げるチャイムが夕色の教室に響き渡る。
 今日も終わりだ、まあ明日も精々頑張んな。そう言っているように聞こえてならなかった。
 部活に所属していない俺は特段することも見当たらないため、机にかけた鞄を手に取る。
 そして溜息にも似た深呼吸を一つ。……今日も終わりだ、明日は頑張れるだろうか。
「おい、帰ろうぜ」
 浸っていた感慨をぶち壊す、男の声も一つ。
「一体誰に言ってるんだ? ここには誰も居ないぞ」
「おいおい、冗談言うなって。どうせ今日もやる事無いんだろ?」
「仕方ねぇなあ……じゃ帰るか、陽次」
 日課に近い軽口の叩き合いを経て、俺達は帰路についた。

 この男、平井陽次は我が部活におけるパートナーである。
 そう、我々帰宅部の有望な人材だ。そろそろ帰宅部にも住民権が欲しい。
 そしてゆくゆくは帰宅部の全国大会が行われる事だろう。
 いかに美しくエレガントに帰宅できるかを競う気品溢れる競技だ。
 ……閑話休題。こいつは馬鹿そうに見えるが実際馬鹿だ。ただ、なぜか試験の点数には困らない。
 件の入試の際にもトップに近い点数を取ったとか取ってないとか。
 ……俺の周りには羨ましい通り越して恨めしい奴がいっぱいいるようだ。
 ではどういうところが馬鹿かというと、発想や言動や。偏差値で計れない諸々の部分だ。
 まあ、日常生活に支障を来す範囲なので問題はない。
「……おいコラ。馬鹿にすんな」
「馬鹿を馬鹿にして何が悪い」
 つーか人の思考を読むな馬鹿が。視線から察したんだか知らんが。
「ま、良いけどよー。……で、最近どうなんだ?」
 なんか面白いようなものを見るような目で聞いてきた。面白いんだろうな。
 てか最近ってお前……昨日も訊いて来たよなそれ。
「しつこいな」
「昨日は煙に巻かれたからな」
「……あーもうわかったよ。まだだ、まだ」
 陽次が昨日から(実は二年近く前からの事だが)しつこく訊いてきているのは、俺と梨緒に関わる事だった。
 いわゆる、変と紙一重な心に関する問題の事であり。この辺の年頃には欠かせないらしい話題の一つである、アレだ。
 陽次は俺の背中をバンと一叩き、こう言った。
「告っちまえよ」
「……唐突過ぎはしないか」
 これは陽次に向けたものでもあり、自問するものでもある。
 ようやく気軽に話すような仲になれたというのに、自らこの関係を崩すような事をしても良いのだろうか。俺はぐるぐると煮え切らない何かをかき混ぜていた。
「ま、俺に任せろよ。惚れた女は星の数、振られた数も星の数。恋愛のカリスマであるこの俺にな!」
「いや、余計に不安だ!」
 橙色の空に声が響き渡る。それは高く遠く伝っていき、返ってくる事はなかった。
 寒風が吹き、空を黒い影が横切った。影はどこか先を見据えてがあがあ鳴いている。
 沈みかけた色を見ながら、こうして馬鹿な事を言い合える時間も限られているのかと、ふと思った。
 ……いや、昇った陽は沈み、沈んだ陽はまた昇って繰り返されていく。
 馬鹿を言い合える時間も繰り返し訪れる事だろう。
 けれども。馬鹿を言い合う『今』はこの瞬間にしか無いのではないか……?
 そんな事を考える俺を見透かしたように、陽次は言った。
「言わなきゃわかんねぇだろ? 振られるかどうか」
 関係を崩すというのも、考え過ぎなのかもしれない。何せ、俺はそれを実行に移そうとすら考えては居なかったのだから。

 布団を被り、帰りの事を思い出す。
 そうだ。確かに今まで築いた関係は崩れてしまうかもしれない。
 友人としてのプラスから他人としてのゼロになったり、何も変わらない場合もあるかもしれない。
 しかし、良い意味で崩れる可能性だって無い訳ではないのだ。
 飯山梨緒と、付き合う。それはとても素敵な未来ではないか。
 まず視線が合う度に、こそばゆい気恥ずかしさ。
 話す度に埋まる週末の予定。その週末には手を取り合って歩こう。
 きっと何でも無い場所がどんなテーマパークよりも楽しく感じるに違いない。
 色んな物を見て、その反応も見て。時間を共有するという楽しさ。
 たとえ喧嘩をしても、俺が謝れば梨緒はきっとあの悪戯っぽい笑みで許してくれる。
 そして時間をかけながらゆっくりと互いを知って……
 とりとめのない妄想に俺は俄然、舞い上がっていた。


 そして、現実はそんなに甘くなかった。
 いざ言おうとなると、普段交わしていた言葉さえ浮かばなくなるのは何故だ。
 告白の『こ』の字を出す以前に、呼び出しというか……約束すら取り付けられない。
 サンドイッチが喉を通らない。昼食ってレベルじゃねぇぞ。
 このカツサンド、ソース掛かってないんじゃないのか。んなわけないか。
 一緒に買っといたカフェオレで流し込んでおく事にする。
 ……このカフェオレも糖類控えめだな。勢い余って苦い。
 いつも買ってる組み合わせなのに今日は俺に優しくない。
 喉がに絡むほど濃いソースカツサンドを、手を洗ったらべたつきそうなカフェオレで流す。
 欲を言えばそのあとスポーツドリンク等で喉を潤す。それが良いんじゃないか……!
 雪は降ってないとは言え冬なのに、脂汗がたぎる。昼休みが、秒針に削り取られていく!
「おーい、告白したかー」
「よ、よよよ陽次じゃないかどうした陽次?」
 ドウヨウシマシタ。我ながら声が上ずっていたな。
「その様子だとまだだな? ったく……見てろ。俺が直々に教えてやるぜ」
 そう言うと陽次はズカズカと梨緒に向かって歩いていった。……まさか。
「おい、陽次……」
 静止を聞く耳は持たなかった。距離と周りの声で既に届かない。あるいは無視してやがる。俺は盛大に溜息を付き、恨みがましい目で陽次を睨んでいた。
「梨緒、俺と付き合ってくれ!」
 教室に響く大音声。誰もが予想しなかった事に、一瞬時が止まる教室。
 それはまるで朝の空気にも似た静謐さをそこはかとなく……いや、お前……今何て言った?
「ごめん、無理」
 梨緒の明るい声が響き渡る。止まった時が動き出す。その時間僅か五秒に満たず。秒針が動く間も無かったから間違いない。
 それにしても何て眩しい笑顔だ……そして即答すぎる。さすがミスパーフェクト、隙が無いぜ……!
 周りも少しずつ状況を把握し、動き出した時と共に静けさは一転、笑いが巻き起こる。
 陽次が大げさに涙を拭く振りをしたところで、昼休みの終わりを告げるチャイムが鳴った。


「どうよ」
 その日の授業が終わると、陽次は真っ先に俺の所に来た。
 立ち上がり、帰り支度を整えて昇降口へと向かいながら喋る。
「どうと言われてもなあ……開いた口が塞がらんかった」
「だろうな。付き合えればラッキー? くらいのノリで言ってきた!」
 正直、そこで胸を張られても反応のしようが無い。もちろん華麗にスルーだ。
「そんなに軽いものか? こういうのって」
「お前が難しく考えすぎなんだよ。振られたら死ぬ訳じゃあるまいし」
 確かに、そう言われてしまうと答えに窮する。
 それは昨日自分でも行き着いた結論だし、今日だって後先を考えた結果言うことが出来なかった。
 俺、このままずっと言えない状態で終わるんじゃなかろうか。
「今からでも行ってこいよ。電車の時間潰しに図書室にでも居るんじゃね?」
「な……待てよ、だって今から行っても時間が……」
 まあ確かに電車を利用して通学してるとは言ってたが。その時間に遅れさせたら駄目だろう。
「俺は数秒で行って数秒で振られたぞ? 待ってるから行ってこいって。そして振られて来い。失恋の悲しみを分かち合おうぜ!」
 下駄箱に着くと、陽次は言ったのだった。
「ほれ、3年2組1番飯山梨緒。これはどう見ても内履きだろ? 校内だ。行った行った」
 なんて強引なやつだ……! 俺は抗議したかったが、その場であぐらをかきはじめた陽次を見て無駄だと悟った。
 ああ、良いよ良いよ。わかった。早く済ませれば梨緒の電車も大丈夫だもんな。探してやるさこの馬鹿がっ!

「……あいつ、すげぇな……」
 昇降口に近い方からあちこち見て回り、校舎二階図書室。梨緒はまさにそこに居た。
 なんで本当に図書室に居るんだよ。陽次、お前まさかストーキングの常習犯とかじゃあるまいな。
 そういや最近この学区内で不審者がどうとか聞くが……真意がどうあれシャレにならない。
 図書室の中に差す橙色の光、もの静かな雰囲気は無数の本が作り出しているのか。
 深呼吸をして、扉を開ける。そして座っている梨緒に近付いていく。
「おい、梨緒」
 本の世界から戻り、俺を見る梨緒。ミディアムストレートの黒髪が僅かに揺れる。
「あ、まだ居たんだ。珍しいね」
「まあな。何の本読んでたんだ?」
 目に付いたのが本だからな。ちなみに俺は読まないから詳しくない。
 だが背にシールがないことから図書室が管理してる本でないことはわかる。
「昨日買った『蛇馬夜日』。……苦手なんだけどね、怖いの」
 へびうまやじつ……ん、なんだか聞いた事がある気がするな。割と最近出た本じゃなかったか。
「怖いもの見たさとか?」
「そんな感じ」
 まあ俺も怖いの苦手だからわからんでもないが。やめた方が良いと思うがなぁ……
 梨緒はその本が今のところ見掛け倒しな事や、自費出版らしい事などを話してくれた。俺にとっては正直どうでも良いのだが。
「なあ、梨緒。ちょっと良いか?」
「ん、何?」
 心底不思議そうな目で見る梨緒。……そんな目をされると困る。
 辺りを見る。取っ掛かりを作ったは良いものの、ここからどうすれば良いのか。
 図書室には人はまばら。俺たちの周りには誰も居ない。……ここで言ってしまっても良いだろうか。
 俺はもう一度深呼吸をして、真っ直ぐに梨緒を見た。
「俺、梨緒の事がずっと好きだったんだ。付き合って欲しい」
 溢れる思いを、一息に。鉄は熱いうちに打て、勢いでそのままに口に出した。
 きょとんとした顔をする梨緒。昼休みには無かった反応だ。
「そっか……陽次のはそういう事だったんだ……」
 遠くで図書整理か何かのやりとりが聞こえる。何だか秒針の音がうるさかった。
 ややあって、口を開いた梨緒の言葉は、
「ごめんね」
 申し訳無さそうな拒絶だった。……ああ、現実はやはり甘くない。
「あたしも好きだよ。でも、付き合う事は出来ない」
「何で……!」
 食い下がろうとする熱い俺と、無様だからやめろよという冷めた俺がせめぎ合う。
 そしてその瞬間の俺はこの上なく無様だった。
「今はまだやらなきゃいけない事があるから。そっちを頑張らなきゃいけない」
 想定していたとは言え、不思議と現実味が薄れていた。
 目の端が熱くなる感覚だけが、妙に強く感じられた。
「そっか……ごめんな」
「ううん、あたしこそ……本当にごめん」
 見ると、梨緒の目も揺れるように煌めいていた。……やめてくれ。
 俺がいけないんだ。だからあの悪戯っぽい笑みで軽く返してくれよ……
 半ば駆け去るように、俺は図書室を後にした。


「そうか、お疲れ!」
「………………」
 陽次に結果を話すと労ってきたが、返す気力が無かった。
「お前なあ……終いに鬱で死ぬぞ? 良いじゃねえか、嫌われてなかったんだから」
 俺はただ足元を見て、陽次の言葉に曖昧にうなずいていた。
「今は、って言ってたんだろ? 長い目で見ろ長い目で! 梨緒は引きずらねえだろうし」
 わかっている。それでも、今の俺は拒絶されたに違いは無いんだ。
 どう捉えようが現実は変わらない。それほど甘くは無いのだ。
「……割り切れねえか。まあ、今から言うこと良く覚えとけ。受け売りだけどな」
 ……陽次が言ったそれは、俺にとって今でも印象に残っている言葉の一つだった。
「何でも無い場所、何でも無い時間」
 例えその時はどうとも思っていなかったとしても。
 後で振り返ったら、きっとその時こそが輝いて見えるんだ。
 現に言うだろ? 親父達とか。懐かしみながら、あの頃は楽しかったって。
 言わないとしても、ただ一つだけ誰にだって言える事がある。
 過ぎた事がきつかろうが過去は過去、先がどれだけ見えなくとも未来は未来。けど――――
「――――この瞬間の輝きは他の誰も奪えないんだぜ」
 俺達の影を長く伸ばす落ちかけたそれは、むしろ日の出のような眩さで俺達を見ていた。
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@あとがき
普段書かないキャラでこそばゆい青春を、という話でしたが……
なんか結局いつもの感じに落ち着いてるよね。文体も硬いし。
あっれぇー意識はしたはずなんだけどなぁ……足りなかったか。
馬鹿馬鹿言われる馬鹿もまた出しちゃったし。こう……愛すべき馬鹿ってのが好きでね!

ちなみに今回のイメージは純粋種の恋愛ADVです。……純粋種って何だ?
こう、ね。頑張ってフラグ立てていこうぜっていう。やったことないけどときメモとか?
具体的に言うとぼーっと過ごしてるとヒロインエンドにはなりませんってやつ。
恋愛SLG寄りの。あっちから来るじゃなくて、こっちから行く系の。
やったことあるのはトゥハート1くらいでしょうか。
2は冒頭だけ。シスプリも同様。シャッフルは初めから全方向にフラグ立ってるし。
メモオフ1? え、あれの題材って恋愛じゃなくて墓参りでしょ?
それは冗談としても、主題は恋愛じゃない気がする。幼馴染兼恋人の死がやたら大きい。
それを乗り越えるも乗り越えぬもプレイヤーの選択だから……あ、恋愛で良いのか……?
ただ俗に言う攻略が失敗した、いわゆるバッドエンド=墓参りというのがインパクト強くて。
なんとなーくネタにしやすいというか。馬鹿にしてる訳ではないんだ。
上に挙げたのどれも好きですよ? 2とシスプリに関してはやってないけれども。
シスプリはまだ手元にあるしそのうちやってみようか。ロリコンでもある私としては外せないだろ。
まあアレだ。とりあえずかきこおろぎでも食っとけという話です。にんにんねこぴょーん!
メモオフは詩音、シャッフルはプリムラ、トゥハートは芹香先輩かな?
となるとシスプリはどうなるのか。……そう、千影だろうな。やる前からわかってる。

……ってここ何の話だっけ? ああ、小説の話か。
ぶっちゃけ禁断症状が出まくりでした。
なるべく自然な感じになるよう心がけたり青春って何とか考えたり。
現実にもまあまああり得るかな? というのを探ってるうちに段々、ね。
ファンタジー要素入れたりI can fry!させたりしたくなります。
てか終わらせ方これで良いのん? 太陽が俺達を見ていたとか恥ずかしいし締められてないような。
まあ、だからこそ当り障り無さ過ぎる展開に新鮮さを感じたんじゃないでしょうか。感じろ。
やってみて、やっぱり非日常を書いてこそな気もした。話的にやまもたにもおちも生めてない。
上手い人は日常さえも面白く書けるんだろうが、私にはまだ出来ないって事だなぁ……精進せねば。
てか後書き長いw やたらめったら長いw まとめると、
・王道?恋愛ADV
・難しく考えちゃダメっぽい
・「今」ってかなり大切じゃね?
を主題にした感じでしょうか。結果、文や構成をもっと精進しろと。合言葉は「日常を面白く」。
なんだろなぁ、結局理屈っぽいのかしら。何がいけない。根暗? のーたりん?

そんなわけで次の「年齢層高めのサスペンス」。
非日常です。そしてオカルティックな香りがするかもしれません。
お楽しみに、なのです(笑)
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