逃げても逃げても追ってくる

得体の知れない気味の悪い魔物


どのくらい走ったのだろうか

果てしなく走るのだろうか


魔物は屠りながら迫り来る

終わらない森をただ走りつづける


魔物は元を辿れば同じモノだったと

人と同じモノだったと


魔物は憐れみながら苦しみながら

全てを屠ろうと迫り来る


「表裏一体の真理」・・・

「終わらざる輪廻の呪縛」・・・

その魔物からは、生ある限り決して


――逃げる事など、できはしない・・・